横顔
友達の横顔を見るのが好きだ。
僕は目をみて話すのが苦手なので、同じ方向を向いて話すことが多い。
声のトーンが変わったり、間が空いたりすると、友達をみる。
少し潤んだような瞳の奥に映るのは、明日か。それとも来週末か。
環境が変わり、慣れるか限界か、の境目に立っている僕らの話題は、明るいことだけではない。
僕は馬鹿なので、友達よりも考えが浅いのだろう。
きっと僕に言えないことがいっぱいあって、誰にも言えなくて、言えないことも言えない。
ただ隣に座るだけで救われたりする。
優しい人がでかい口開けて笑えるような世界でなくては。
(僕はロマンチスト)