はじめまして
初めて出会った人同士が決まって言う挨拶「はじめまして」。
ここ最近はよく使う。
しかし人はなんとなくジャンル分けされていて、ガチガチに「はじめまして」はなかなかない。
例えば男女。
同性に言うものと異性に言うものは、少しだけ意味合いが違う。
なにを暗喩しているかは、あえて明確にしないが、ある程度理解出来るだろう。
今日、僕は久しぶりに新鮮な「はじめまして」をした。
グループ面接をしてくれた社長である。
はじめは社長特有の眼光を光らせていたが、ある質問をした際に、目の色が変わった。
僕は就活という場面において、初めてこの人が理想とする社長かもしれない、と思った。
今までくそかっこいい人事部長や、切れ者の面接官と出会い、そのたびに憧れを募らせていたが、社長に向けるのは初めてだ。
当たり前といえばそうかもしれない。
代表直々に面接なんて多くはない。
その多忙なスケジュールの合間で、いや面接の時間を作って、自分がやっているという採用への熱量も加味している。
僕の生きる指針とビックリするほどぴったりだった。
彼がその話をするとき、その目にはお金儲けの文字は一文字もなく、ただひたすらに真っ直ぐだった。
いわば少年のようなその眼差しが、僕の心を掴むのは、容易だった。容易というレベルではない。胸を撃ち抜かれた。一瞬だ。
僕は言葉を失い、注力するは彼を見つめることだけ。
こんな社長もいる。
ますます面白い。
就活、まだまだ色んなことが勉強出来そうだ。
余裕ぶっているけど、結構焦っている。
これも悪くないが、お腹痛くなるので、やっぱやだ。