近すぎる夢、触れない壁
僕は邦画(ヒューマンドラマ、以降同義として扱います)が苦手だ。
理由はシンプル、共感性。
「あ、僕もそうだ」となってしまうから。
勿論全部が全部って訳じゃないけど、痛いとこどつかれる感じ。
洋画がそうでない理由としては、言葉のニュアンスだったり、表情だったりが、「いい意味で」共感の妨げになっているからだ。
視覚情報に頼らない点で、小説に似ている。
字幕派なので余計。
想像しながらなので、共感まで一枚の壁がある。
一方邦画は壁なんてものは存在せず、裸でそこに立っている。
本日4本みた。
人に合わないムーブだったので、沈むところまで沈もう大作戦である。
そう、嫌いなら見なくて良い、と思う方もいるだろう。
勿論普段は陽気な映画をみている。
それでも感傷に浸りたいのが、若者ってもので。
浮世離れしすぎていない世界に憧れがあるからだろう。
叶えられそうな世界に逃げ込みたいものなのだ。
リアルを描いている映像作品に現実逃避なんて矛盾も甚だしいが。
少なくともこの手の映画を好む人間の中に、バリバリの経営者だったり、イケイケの方々は含まれないだろう。
なぜなら彼らは作中でいい描かれ方はしないからだ。
むしろ敵として演出され、まるで優劣をひっくり返すような表現をする。
そもそもこの手の映画のターゲットが僕らのような「自分を特別だと思っている人」だから。
これだけ一気にみると改めてこの一貫性を痛感する。
誰かのせいにしたくなるし、煙草も増える。
しかしそれと同時に得られるものだってある。
かなり評論家目線で傲慢に語っているが、
製作した方々には頭が上がらない。
まじですごいです。
ただ「明日からお仕事頑張ろ〜!!!」とはならないよね!って話でした!
生きてるだけでえらい!