絶対
この世で「絶対」と言い切ることの出来ることは、いくつ存在するだろうか。
明日「絶対」雨が降るらしい。
自然の現象を絶対と言い切ることに、違和感がある。
それは台風が来ていて、影響がないことはまずなく、多かれ少なかれ雨が降ることは容易に想像出来る。
下手したら天気予報を見ていない人でも、今日の夕方の気温の上がり方で、明日の雨を予測できるかもしれない。
だが。
それでも100%に気持ち悪さがある。
雨如きでそんな大層な、と思うかもしれない。
雨だって自分に影響を与える要因の一つだ。
明日絶対雨が降ると思って入る布団は意味合いが変わってくる。
相対性理論は皆様ご存知のことだろう。
絶対的な時間が単独で存在しているわけでなく、重力や速さに影響される、と言った具合。
森羅万象の中でも高次元に位置する「時間」ですら、絶対的な存在ではないのだ。
にも関わらず、明日の雨を絶対と言い切っている。
論理が破綻しているのはわかる。
それでも気持ち悪い。
100%と言われると、そうでない結果を望んでしまう。
変容の可能性を孕んでいない事象が怖い。
シュタゲを見たので、僕はマッドサイエンティストです。
金曜日に雨降んないで欲しいだけです。