暗い街
緊急事態宣言という名の夜遊び厳禁は、僕ら人類から青春を奪った。
今更ではあるが、禁止されている行為、いわゆる三密は青春そのものだ。
いつぞやの欧米では禁酒を掲げられていたが、それは逆効果で、酒造業は衰退しなかったどころか、だいぶ儲かったらしい。
Moonshine、密造酒ってやつだ。
僕が言いたいのは、僕らの青春は違う所に移動することもなければ、衰退もしないってこと。
ただ密かに育まれる。抑制など出来やしない。
自粛警察と呼ばれる意識高い系たちは、僕らの青春に嫉妬しているだけである。
これは誤解もクソもない。
揺るぎもない事実である。
反論は一切受け付けない。
結局のところ、僕を含む多くの人間が世論と手を繋いで歩いていくため、上記のような「過激派」は頭を出せずにいる。
でもそれでいい。
欲に抗えなくなった順でいい。
誰か先導してくれるのを待てばいい。
そんな風に日本は後手に回ってきた。
いつか誰かが何かやってくれる。
いつだって僻み、妬むのが、人類の常。
この暗い街では、煙草の灯りだけが頼りだ。
(かっこいい!)