新卒会社員のブログです。概ね曇りの日に投稿します。

誕生日

誕生日を迎えるまであと1時間だと気づいた。

一人で誕生日を迎えることは悪いことじゃない。

しかし、なんだか勿体ない気もしなくもないので、柄にもなく21歳を振り返ってみたい。

 

僕の21歳はとても長かった。

就活だかコロナだかキモイのがいっぱいあった。

それ以上に感じることも、わかることもいっぱいあって、なんだかようやく僕になれた気がする。

なんて思うのは毎年のことで、歳を重ねる度に、自分になっていくのを感じる。

 

よく本当の自分を失いたくない、とか言うでしょ。本当なんてない。

今が唯一の自分で、今どうあるかが自分を自分足らしめる。

本当なんかに縛られていたら、自分を更新出来ず、可哀想な大人になってしまう。

いつでも今、なりたい、やりたい、を更新することが自分が自分でいる、ということ。

 

何が言いたいと言いますと、

僕は言い訳が得意でしたが、それをやめることができるようになりました。

ちょっと言いすぎたな。

言い訳以外の選択肢を会得しました。

 

これが21歳の最大の功績でしょう。

 

20代はまだ若いと言われるのだろう。

アラサーになって漸く、半々くらいか。

 

僕は老いることがとても怖い。

僕の魅力は若いことくらいだし、それこそ本当の自分じゃなくなるみたいだ。

 

ちょっと前まで誕生日はとても楽しかったのに、1、2年でこんなに変わるのか。

誕生日に学校に行くソワソワした気持ちとか、プレゼントなにをお願いしようか考える夜とか、もうないのか。

 

これは失っているのだろうか。

 

いいえ。

 

これは、過ぎて行った。

 

その気持ちは手元にあった訳じゃない。

通ってきたものだ。

そして自分の手元を経由して、1つ小さい世代のガキに向かって行った。

 

手元からなくなる現象の多くは、この「過ぎていく」に分類される。

 

楽しかった旅行も、死ぬほど辛い就活も、初恋も、おじいちゃんが死んだことも。

 

だから悲しまなくていい。

 

もとより、自分が持っているものなんてなにもない。

それはいつか流れるもので、今は借り物だ。

 

だから出来るだけ丁寧に扱って、綺麗にして返そう。

次の人が気持ちよく使えるように。

 

 

僕もそろそろ21歳を手放すとしよう。

次に21歳になる誰かに引き継ごう。

 

名残惜しいが、悪い気はしない。

だって返すだけだから。

 

東横線を降りるように。

新しい改札口を出る様に。